「口蹄疫」は家畜の伝染病です。主に
偶蹄類(牛、豚、羊、鹿)、ネズミ、ゾウなどが感染するウイルス性の病気です。
罹患すると皮膚の柔らかい部位に水疱が形成され、破裂すると傷口になります。直接の原因での死亡率は少ないですが伝染力が高く、風に乗ってウイルスが運ばれることがあります。
家畜で罹患が発見されると全て速やかに
殺処分です。
まれに人間にも感染しますが、酪農・畜産関係者ぐらいです。
死ぬことは更にまれだそうですが、ウイルスの保菌者となってしまうとか。
現在、「口蹄疫」が大流行の恐れありだそうです。
2010年3月31日、宮崎県児湯郡都農町において感染があったことが後に判明。
以後、付近の農場でどんどん感染が確認されているとか。
問題は封じ込めが成功するかどうかです。家畜は疑いがある場合、隔離して処分できるけど、これが野生動物に感染すると手に負えなくなって感染拡大になるよ。
…ていうか、どうもね
台湾・中国・香港・韓国・日本で繋がりがあるみたいです。ウイルス遺伝子を解析すると最近アジア地域で確認されているものと近縁のウイルスであることが判明してます。
農林水産省曰く
「人には感染しないので食べても安全」だそうです。ほんとかよ?!発表の度にそんなことが書かれているけどね。Wikipediaには感染するって書いてあるし、感染はするんじゃないかな?
感染の疑いがある牛・豚の肉を市場に出している時点で畜産業者的にアウト。移動ルート上のエリアに要検査入るレベル。なので安全が確認されていれば食べていいよ。
で、驚きなのがニュースの話題にならないこと。農林水産省曰く
「現場での取材は、本病のまん延を引き起こすおそれもあることから、厳に慎むよう御協力をお願いします。」だそうです。車や人にウイルスが付着して感染が拡大する恐れがあるので検疫は厳重です。それこそエリアを通行する車に消毒薬をぶっかけ→噴霧しています。マスコミが取材に来ると近くまで寄ってきて、それを消毒するのに手間がかかるもんね。
問題はカメラで撮影できないので絵にならないことらしいです。…えっ、それが理由でニュースにしないの?!
宮城県畜産業者的には風評で売上が落ちるの心配とか…そんなレベルの話じゃないかもです。諦めて全部殺すレベルまで行くのかな?
このウイルスの弱点
「熱に弱い」「酸に弱い」など…比較的簡単に死滅します。なのでお肉に付着したとしても十分に加熱すれば大丈夫です。逆に低温には強いみたいです。冷蔵・冷凍では死にません。
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口蹄疫 - Wikipedia■
2010年日本における口蹄疫の流行 - Wikipedia■
口蹄疫に関する情報 - 農林水産省■
口蹄疫について知りたい方へ - 農林水産省■
宮崎県において確認された口蹄疫ウイルスの分析結果について - 農林水産省■
宮崎県における口蹄疫の疑い事例の20例目~23例目について - 農林水産省■
宮崎県における口蹄疫の疑い事例の24例目~35例目について - 農林水産省■
宮崎の「口蹄疫(こうていえき)」がどのような影響を与えているのかまとめ - GIGAZINE■
口蹄疫ウイルスと口蹄疫の病性について←専門家による総説