TOP 投稿 過去ログ 管理用 RSS RDF

現代のストレージ、シン・プロビジョニングは容量の仮想化

URL:http://bit.ly/1ARthOq
ストレージとはコンピューターシステムにおいて様々なデータを保存する場所、現実の製品ではディスクドライブの集合体となっており、OSやアプリケーションからはボリュームとして認識するように出来ています。

■ストレージの接続方法による違い
外付けHDDはTVやレコーダーが長時間録画をしたり、パソコンで大量のファイルを保存するために、本体に直接ケーブルで接続して大容量の記憶領域を用意します。外付けHDDにアクセスできるのは直接接続された装置(TV/レコーダー/パソコン)だけです。

NASとはネットワークに直接接続され他のパソコンから共有フォルダとしてアクセス出来る記憶装置です。ディスクドライブとそれを扱う専用のコンピュータで構成されていて、複数のパソコン間でファイルを共有する事ができます。

■ディスクの故障からボリュームを守る
ディスクドライブが故障すると保存していたファイルにアクセス出来なくなります。もし代わり(バックアップ)がなければそのファイルは失われてしまいます。

おおまかに言うと、別のストレージに同じファイルをコピーしておくのがバックアップです。但し大容量のデータを扱うとバックアップの開始から終了まで時間がかかってしまうため、その周期は定期的に間隔を開けて行われるのが一般的です。

ディスクの故障から守るために生まれたのがRAIDです。
・RAID 1はミラーリングと呼ばれていて、ディスクドライブのペアにそれぞれ同じデータを保存することで、片方が故障しても残りのデイスクドライブからデータを読むことが出来る様になっています。

・RAID 5はブロック単位のパリティ分散記録です。最低限必要なディスクドライブは3台以上。書き込まれるデータをブロック単位に分解して、水平パリティを計算し、各ディスクドライブに分散して記録します。もしディスクドライブが1台故障しても、残りのディスクにあるブロックやパリティから失われたブロックを計算することができるので、書き込まれたデータを読むことが可能です。

外付けHDDでもNASでも、RAID機能のあるストレージは複数のディスクドライブを持ち、書き込まれたデータを保護することができます。パソコンからはディスクを個別に認識することが無くなり、一つの大きなストレージとして使用することになるでしょう。

■シン・プロビジョニングは容量の仮想化
記憶容量はディスクドライブによって決まっており、RAID機能で複数のディスクドライブを束ねて大きなストレージにしたとしてもその容量は構築時に決まっていました。
シン・プロビジョニングでは物理的なディスク容量よりも大きなストレージ領域を扱う事が可能です。実際にデータを保存したときにディスクには保存されますが、どのように記録されたかは隠蔽されます。それが問題になるのはデータ量が増えて物理的に保存しきれなくなった時で、その場合もディスクの追加やより大きなディスクに交換することで対応出来るようになっています。

NETGEAR - ReadyNAS
・2.5または3.5インチ SATA ドライブ(HDDまたはSSD)を使用する。ホットスワップ対応。
・XRAID自動ボリューム拡張、無制限スナップショット、アンチウイルスによるデータ保護
・Windows、Mac、Linux、iOS、Androidデバイス間でファイルを統合、バックアップ、共有
・iTunes、DLNA対応組み込み/アドオンアプリケーションで音楽や映画をスマートホンやタブレットなどのローカルまたはインターネット接続デバイスにストリーミング

QNAP Turbo NAS
・3.5または2.5インチSATA HDD/SSD。システムを止めずに交換可能。
・RAID 0、1、5、6、10、5+ ホットスペア、6+ ホットスペア、10+ ホットスペア。RAIDボリューム拡張、RAIDレベル移行、障害時に読取専用保護、RAID復旧
・SMB/CIFS、AFP、NFSをサポート。さまざまなネットワークプロトコルで高性能なファイル共有を実現

コメント

Name: Mail: Pickup:
MSG: