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ホンダの二輪車用「デュアル・クラッチ・トランスミッション」について

URL:http://www.honda.co.jp/news/2009/2090908a.html
ホンダが開発した二輪車用の「デュアル・クラッチ・トランスミッション」について広報発表のPDFを見てみた。

現行の機構を容易に置き換えることができるほどコンパクトです。
デュアルクラッチなので当然クラッチが+1個増えますけど、偶数ギアと奇数ギアで軸が2本必要なところを中空シャフトにして同一軸線上に配置してあります。断面図を見ても何がどうやって別のギアへ動力が伝わるのかさっぱりですが、シフトの操作によって次のギアを用意、準備ができたところでクラッチの繋ぎを変更して変速終了になるわけです。

変速するときにクラッチが必要ないわけですねー。運転はすっごく楽になるわけですよ。
人間がクラッチを操作するのでは太刀打ちできない速さで変速するみたい。

この機構は2010年から欧州、北米などで採用開始。追々日本でも発売されます。
対象車種は新型VFRらしいです。

操作方法が気になったのでPDFを見てみると、「ATモードとMTモード」「DモードとSモード」などDN-01で馴染み深い運転モードが書かれています。(大型スクーターのフォルツァも同様のD/Sモードがあります。)
説明するとATモードというのは速度に応じて自動変速します。そのときにDモードとSモードというのがあり、変速タイミングが異なっています。

今回の「デュアル・クラッチ・トランスミッション」で違う点は無段階変速ではないということ。
DN-01のATモードで運転すると速度に応じてエンジンの回転数がリニアに変化します。
アクセルの開閉に合わせて変速比を変えているわけですが、段階ごとの変速比を使う「デュアル・クラッチ・トランスミッション」だと?
希望的観測になりますが、Dモードでは回転数を一定に低く保つような自動変速を行い、Sモードではエンジンの最もトルクの出せる部分を使うような感じて運転できるといいですね。

PDFではAT/MTモードの変更がハンドルの右側にあるボタンで、シフトアップ/ダウンがハンドルの左側にあるボタンで行うように書かれています。
この操作系どうでしょうねー。今までのユーザーに受けますかねー。
「変速は右足で行いたい!」みたいな人は必ずいると思います。

あと、走っているときは変速時にクラッチの操作が要らないのは良いとして、
発進/停止時にはクラッチを切ると思うけどどうなのでしょう。
やっぱり自動クラッチなのかな、それともハンドル左にクラッチレバー付けるの?

世界初の大型二輪車スポーツモデル用「デュアル クラッチ トランスミッション」を開発 - Honda 2009.9
デュアルクラッチトランスミッション - Press Information - Honda 2009.9