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ETCバーの反応時間を遅くするそうです

各地の高速道路で「ETCレーン通過速度超過対策」が実施されます。具体的にはETCゲートのバーが開くタイミングが0.5〜1秒遅く設定されることになり、速いスピードでETCレーンを通行しようとする車に対して抑制となるのだそうです。(北海道で実験済みとか…)

…なんで対策が悪い方向へ向かうのでしょうか。
まずプレスリリースで述べられている問題点を挙げてみます。
・速度を大きく超過しているお客さまが多く見受けられます。
・ETCカードの未挿入や挿し込みが不完全であると、通信エラーとなり開閉バーが開かずに接触するおそれがあります。
・ETCレーンに誤って進入したETC非装着(未対応)車両が急停止し、その車両に追突するおそれがあります。
問題点の1つ目「速度超過」ですが「ETCレーン通過速度超過対策」を導入した場合、バーに接触しない速度で走るとすれば遅く走るしかなくなりますね。まぁこれについては対策になっているでしょうか?

2つ目「通信エラー等で開閉バーが開かない」という問題は「ETCレーン通過速度超過対策」を導入したところで、開閉バーが開くようにはならないので解決されてないことになります。これはETCレーンに入る前に正常かどうかチェックしておくべきところです。とりあえず運転するときはETCにカードをセットしてLEDが正常(緑点灯)になっているか見ておけばよいでしょう。

3つ目「ETC非装着(未対応)車両が急停止」という問題ですが、これも直接の対応はなされていないと思います。通過速度が全体的に遅くなれば他のレーンへ進路変更が簡単になるかもですけど、やっぱり気付かないままだとETCバーに当たるのでしょうね。正しい対処としてはそのまま通過してしまうことですけど、びっくりすると車を止めてしまいます。
さらに開閉タイミングが遅くなったことにより、途中で減速する車が増える気がします。この対策を聞かずにいつも通りの速度で進入して慌てるわけですね。

どういうわけか「ETCバーを遅くするから、当るなよ?絶対に当たるなよ?!」とか言ってるように聞こえますね。たぶん設定を変えるだけなので、『変更が簡単』という理由で導入が決まったような気がするのですよ。省いた苦労はドライバーの負担になっていて、運転マナーによって対処されることを期待しているとしか…。

そういえば連続して車が通るときに、ETCバーがいちいち閉じたり開いたりしないよね。交通の激しいところは開きっぱなしか?!
さて、ETCバーが開くタイミングが0.5〜1秒遅くなったわけだが、ぎりぎり当たらない通過速度はどれくらいになったかな?

NEXCO 東日本 | ETCレーン通過速度超過対策を実施します
NEXCO中日本 | ETC速度抑制キャンペーン

コメント

JR4TRA [2008年11月21日(金) 23時58分]
因島大橋では、今までの最高は62キロぐらいで、ゲート通過。
新たな条件での、記録を作りましょう。
かすぱ [2008年11月26日(水) 17時10分]
全てのETCゲートで一斉に実施されるわけではないみたいです。遅く設定されたゲートにいつも通りに突っ込んで、壊したりしないようにご注意ください。